[書 名] 
  『 つぼみ 』

[著者名]
   宮下 奈都

[出版社] 
   光文社
 
[内容と魅力]
 この本は、高校時代における
生き方や考え方を共有したい人や、
家族での両親の存在の重みなど
について考えたい人に
お勧めの一冊です。

作者は、高校入試にも
よく出題されている作家
のひとりです。

主人公の高校生「紗英」は、
生け花の教室に通っています。

あるとき、紗英は
自分のやっていることに
疑問を覚えます。

それは、生け花では「型」を
大事にするけれど、
だったら皆が同じ型を
身に付けたら、
同じ作品しか生まれない
のではないか
という疑問です。

あるとき、
紗英は「型」を無視して
全く自己流で花を生けたために、
先生にひどく注意されます。

そのとき紗英は
納得できませんでした。

しかし、同じ教室に通う
「朝倉」にこう言われたことで、
「型」の大切さが
理解できるようになっていきます。

「何百年もかけて
磨かれてきた技に
立ち向かおうと思ったら、
足場が必要だろ。

いきなり自己流じゃ
太刀打ちできない」と。

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[書 名]
 『 BLUE GOLD 』

[著者名]
 真保 裕一

[出版社] 朝日新聞出版 

[内容と魅力]
環境問題や資源の大切さなど
について考えたい人や、
経済界の表と裏について
知りたい人にお勧めの一冊です。
 
「BLUE GOLD」とは、
水資源のことです。

世界から見れば
日本は小さな島国で
ありながら
森林や水資源に恵まれ、
きれいな水があるのは
当たり前だと思っています。

でも、工業や観光産業、
ゴルフ場の開発などによって
その自然は急速に減少し、
汚染されつつあります。

この作品は、
そのような実態に触れながら
企業の買収などを
進める人たちを
主人公に描いた作品です。

以前に「ニュースステイション」
という報道番組がありました。

今の「報道ステイション」の前に
あった番組です。

その報道において、
埼玉県の日高市で
生産された野菜が
高濃度のダイオキシンに
汚染されていると報じられ、
農家に壊滅的な影響を
及ぼしたことが
大きな問題となりました。

けれどもその報道は
事実とは異なっていたため、
補償問題となりました。

実は、そこには農家だけではなく、
違う人たちも犠牲となって
自殺に追い込まれたりしていた
ことが判明します。

経済界は、まさに弱肉強食の世界であり、
今この時間にも多くの企業が
買収されたり倒産したりしています。

将来起業を目指す人や
経営に関わりたい人も
ぜひ手にとってみることを
お勧めします。

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[書 名]
 『 空飛ぶタイヤ 』

[著者名]
 池井戸 潤

[出版社] 実業之日本社 

[内容と魅力]
 この本は、将来
自動車関係の仕事をしたい人や、
不正に立ち向かう人の
生きざまを学びたい人、

そして家のあり方について
考えたい人にお勧めの一冊です。

筆者は、『下町ロケット』や
『陸王』など多くの企業物を
書いている今話題の作家です。

この本は、最近マスコミで
報じられている大手自動車会社の
不正を暴こうとする
一人の運送会社社長を中心に
描いたものです。

以前トレーラーの
タイヤが外れて
歩道の主婦と小学生を襲い、

その主婦が死亡するという事故が
報じられました。

そのトレーラーを
所有していた運送会社の
社長「赤松」が主人公です。

そのトレーラーを製造したのが、
財閥系の「ホープ自動車
(М自動車がモデルとなっています)」

であり、
全国で同様の事故が
発生したにもかかわらず、

「リコール」ではなく
「整備不良」として報告し、
その責任を負おうとはしませんでした。

それによって、
「赤松」の会社は仕事が減ってしまい、
300人の給料も払えず、
倒産の危機に陥ってしまいます。

ある時、不正を知った
ホープ自動車の「沢田」は、
悩み、妻の「英里子」に相談します。

そのとき英里子は、
こう言います。

「私だって、あなただって
間違うことがあるし、
それが人に言えないような事
だったりするかもしれない。

そういうこと、
誰でも隠そうとするよね。

そういう過ちを
あえて暴こうとするのは
間違っていると思う。」

「会社が成り立っているのは、
お客さんがあるからよね。

もしそれが、お客さんにとって
メリットがあることなら、
明らかにすべきだと思う。

倒産するようなことがあっても、
そうすべきよ。

いちばん大切な人に
ウソをついちゃだめよ。

会社の場合、
それはお客さんでしょう?」と。

 「赤松」は銀行からは
融資を断られ、
妻を亡くした被害者からは
訴えられ、
警察には家宅捜査され、
絶体絶命の状況に陥ります。

赤松は仙台や熊本など
全国で起きた事故を調べて
回るうちに、

「ホープ自動車」が陸運局に
報告した資料に大きな矛盾がある
ことに気づきます。
そこから事態は大きく動くのでした。

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[書 名]
 『 「福」に憑かれた男 』

[著者名]
 喜多川 泰   

[出版社]  総合法令出版

[内容と魅力]
 私たちにとって幸せとは何か、
どうすることが幸せにつながるのか
などについて考える人にお勧めの一冊です。

主人公「秀三」の営む
「長船堂」という小さな書店は、
近くに大きな書店が進出したことによって
経営の危機に陥ります。

訪れるお客さんも減り続け、
もう店を閉じてしまおうと
自暴自棄になっているときに、
「日本一の成功者」だという
一人の老人が現れます。

その老人との「出会い」をきっかけに
秀三は考え方を改め、
利益を目的にするのではなく、
誠実に相手の求めるものが何なのかを
考えるようになっていきます。

そして次第に経営も好転していきます。
随所で、生きるために必要な格言を紹介し、
読む人に元気を与える内容と
構成になっています。

その中から幾つかをご紹介します。

「本を読むと自分の中にある何かが変わる。
誰もが変わりたいと思っている。
本は薬以上に多くの病を治してくれる。
本は食べ物以上にその人を作る上で
大きな役割を担っている」

「人間が一番成長できる瞬間、
それは人と出会うときです」

「幸せとか成功というのは、
それを手にしたときに訪れるのではなく、
その工夫を楽しんでいるときに
感じることのできるものだ。

危機的状況こそが、
後から考えてみれば、
自分の人生にとって
なくてはならない貴重な経験になる」 
 
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