今回も、
高橋美行さん
おススメの

書籍、3冊を
ご紹介いたします!

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[書 名]
 『 風が吹いたり、花が散ったり 』1458円

[著者名]
 朝倉 宏景

[出版社] 講談社 

[内容と魅力]

この本は、自分の弱さを克服したい人や
生きる目的を考えたい人にお勧めの一冊です。

作者は、勤めていた会社をやめ、
アルバイトをしながら、

作家として生計を立てられる
ことを目指して
頑張っている人です。

主人公の「亮磨」は、
ある日、白杖を持った若い女性と
ぶつかりますが、

相手は眼が不自由なことを幸いに、
その場から立ち去ってしまいます。

けれども、
罪悪感からその場に
立ち戻った「亮磨」は、

その女性から
「障がい者マラソン」の伴走を
依頼されます。

以前「亮磨」は、
偶然出会った先輩が
いろいろとおごってくれるのを
好意からだと思っていました。

ところがある日、
その先輩から
そのお金を返してほしいと
いう連絡があり、

用意できないのなら
アルバイトを紹介すると
言われます。

その仕事が
「オレオレ詐欺」だ
と知ったのは、

張り込んでいた警察に
捕まってからでした。

逃げるようにして
その町から飛び出した
「亮磨」は、

今は居酒屋で
アルバイトをして
生計を立てています。

自分がしでかしたことが原因で、
高校生の妹がいじめで不登校に
なっていると言います。

だから、いつも問題に直面せず、
逃げてばかりいた「亮磨」は、

目の不自由な「さち」の頼みを
引き受けることによって、
弱い自分を変えようと思います。

「さち」も、
不慮の事故で
娘を失明させたことに
責任を感じ続けている母親に、

自分が前向きに
取り組んでいる姿を
見てもらうために

走っていることを
聞かせます。

「亮磨」は、
「さち」や仕事場の仲間との
交流を通して、

次第に
「都合が悪くなると、ウソをつき、
すぐ逃げ出し、自分を正当化して
なかったこと」

にしていた自分から
脱却しようと
考えるようになります。

人は人の中で生きて、
成長していくものだ
ということが
実感できる作品です。

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[書 名]
 『 君が夏を走らせる 』1620円

[著者名]
 瀬尾 まいこ

[出版社] 新潮社 

[内容と魅力]

この本は、自分の生き方に
自信を失いつつある人や、

もっと前向きに生きたいと
考えている人に
お勧めの一冊です。

作者は2011年まで
中学校で国語の教師をされており、

中学生の考え方や
生き方を知り尽くしているので、
内容に説得力があります。

主人公の「大田」は、
家庭環境のせいもあって

小学生のころから
タバコを吸い、
金髪にピアスの不良少年です。

高校2年生の夏休みに、
同じ不良仲間の先輩から

「1歳6か月の娘」の
子守りのアルバイトを
頼まれます。

なんでも奥様が
一月ほど入院するので、
娘の面倒を見てくれる人が
いないのだと言います。

高校にも真面目に出席せず、
毎日ダラダラした生活を
送っている自分に

幼児の世話など
できるはずもない
と考える「大田」は、
固辞しますが、

先輩に「お前しかいない」と
何度も頭を下げられ、

やむを得ず
引き受けることになります。

「大田」は中三の頃に、
たったひとつの長所である
「足が速い」ことを
買われて

駅伝で
県大会にも出場した
成功体験をもつことから、

以前のすさんだ生活に
戻ることはできず、

だからと言って
真面目に高校生活を
送るほどのやる気も
出ないので

中途半端な
生活を送っていたのです。

子守りを引き受けた
最初のころは、

泣きじゃくる「涼香」を
相手になすすべもなく
困り果てます。

けれども「涼香」は
次第に心を開くようになり、

太田は「涼香」のために
食事を作り、おむつをかえ、
公園に連れて行くようになります。

自分の「金髪ピアス」の姿に
恐れをなすのではないか
という思いに反し、

意外にも子ども達だけでなく、
母親たちも「涼香」をつれた
大田を好意的に迎えます。

役目を終えたとき、
太田は考えます。

「記憶のどこにも残っちゃいないけど、
自分にもすべてが光り輝いて
見えたときがあった。

俺はまだ16歳。

『もう十分』なんて、
言ってる場合じゃない」と。

そして「大田」は
前向きに生きようと決意します。

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[書 名]

 『 下流の宴  』875円

[著者名]

 林 真理子

[出版社]  毎日新聞社

[内容と魅力]

ワクワク・ドキドキ感を味わいたい人、
世の中にある格差と差別意識について
考えたい人にお勧めの本です。

毎日新聞に連載され、
大きな反響がありました。

医者の家系に生まれた主人公「翔」は、
高校を中退して今はフリーターとして
生きています。

それを許せない母親由美子は
なんとしても引き戻そうと考えますが、

翔は遂に家出をして
「珠緒」という女性と同棲を始めます。

その珠緒に由美子は言います。
「私の実家は医者だったんです。
父親も兄も、妹の主人も医者をしています。

どっかの島で飲み屋をしている
あなたの家と違うんですよ」と。

それに対して珠緒は、
「医者ってそんなに偉いんですか。
医者の娘っていうだけで、
そんなにいばれるんですか。

それなら私も医者になってみせます」と
宣言し、
その日から医学部を目指して
特訓を受けます。

そこに登場するのが、
『受験は要領』で一躍有名になった
医師和田秀樹をモデルにした
受験のカリスマ島田直樹です。

珠緒は私立の大学に
進学するお金がないことから、
島田は全国で一番入りやすいと
いわれる宮崎大学医学部へ
合格させるべく
猛特訓を始めます。

結果は?
それは読んでのお楽しみです。

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以上です。
肌寒い秋から冬の夜長の
御供にどうぞ・・・。